Blog塾長ブログ

- 経営を強くする
体で働く経営から、頭で稼ぐ経営へ
目次
多くの経営者が、無意識のうちに次のような「常識」を持っています。
働けば働くほど豊かになる → しかし、働く時間を増やすだけでは限界があります。
お金は使わず貯めるほど安心できる → しかし、将来の価値を生むものに使わなければ増えません。
汗を流して働くことが正しい → しかし、体だけでなく、頭を使って稼ぐべきです。
経験があれば学ばなくても大丈夫 → しかし、学びを止めた瞬間から時代に取り残されます。
これらを整理したものが、「ユダヤ人に伝わる4つのお金の法則」と呼ばれる考え方です。
新しい4つの価値観の提示
お金を増やすために必要なのは、労働時間を増やすことではありません。
次の4つの行動です。
考える
お金を循環させる
知識や仕組みで稼ぐ
学び続ける
一つずつ見ていきます。
1.働かない・考える
第一の教えは、「手を動かす前に、頭を使え」というもの。
一般的には、働く時間を増やせば収入も増えると考えます。
しかし、労働時間を増やすだけでは、体力にも時間にも限界があります。
また、目の前の仕事に追われ続けていると、次のような重要なことを考えられなくなります。
もっと効率のよい方法はないか
この仕事は本当に必要なのか
誰かに任せられないか
仕組みに変えられないか
新しい商品やサービスをつくれないか
お金や人材をどこに配分すべきか
つまり、忙しすぎる人は、一生懸命働いてはいても、
仕事のやり方そのものを変える思考が止まってしまうのです。
お金は単純な労働量から生まれるのではありません。
アイデア、戦略、投資、仕組みといった「思考」から生まれます。
ここでいう「休む」とは、仕事を放棄することではありません。
作業を止めて、会社や仕事を俯瞰する時間を確保することです。
2.お金は貯めない・回す
第二の教えは、「お金をただ止めておくのではなく、価値を生むところへ回す」というもの。
お金は血液にたとえられます。
血液は、体の中を循環しているからこそ役割を果たします。
同じように、お金もただ持っているだけでは、新しい価値を生みません。
そこで、お金は次のようなものに使うことが勧められます。
経験
教育や学び
人とのつながり
新しい技術
事業への投資
将来の収入を生む仕組み
大切なのは、単なる浪費ではなく、未来のリターンにつながる使い方をすることです。
したがって、「貯金するな」は、生活防衛資金まで使い切れという意味ではありません。
将来の価値を増やすためにも使う。
3.体で働かず・頭で稼ぐ
第三の教えは、「時間と体力を売るだけの働き方には限界がある」というもの。
自分の体を使って働く場合、基本的には、
『働いた時間 × 時間当たりの単価』
が収入の上限になります。
1日は24時間しかなく、働ける時間にも体力にも限界があります。
本人が動き続けなければ収入が止まる構造では、自由になることは難しいのです。
これに対して勧められるのが、知識、アイデア、判断、仕組みなどを使って稼ぐことです。
経営者の立場に置き換えると、次のような転換になります。

この意味での「頭で稼ぐ」とは、楽をして稼ぐことではありません。
自分が働き続けなくても価値が生まれる構造を、知恵を使ってつくることです。
4.学ばない者に富はない
第四の教えは、「学び続ける人だけが、未来の変化に対応できる」というもの。
現在うまくいっているからといって、
今の知識や経験が将来も通用するとは限りません。
市場、顧客、技術、働き方、競争相手は常に変化しています。
そのため、学びを止めることは現状維持ではなく、実質的には後退になります。
ここでいう学びには、単なる読書や資格取得だけではなく、次のような行動も含まれます。
新しい知識を取り入れる
成功している人に会う
異業種の事例を学ぶ
自分の失敗を振り返る
顧客の変化を観察する
自分の常識を疑う
得た知識を実践に移す
学ぶことは、いわば「未来を買う行為」です。
お金よりも先に知識を増やすことで、その知識が新しい収入、判断力、機会を生み出します。
「休むこと」がお金を生むのではない
作業だけを続ける人よりも、意識的に手を止めて考え、
学び、仕組みをつくる人のほうが、長期的には大きな価値と収入を生み出せます。
そこには、次のような因果関係があります。
休む → 余白ができる
余白ができる → 考えられる
考える → 改善策やアイデアが生まれる
アイデアを仕組みにする → 自分が動かなくても成果が出る
「休むこと」自体がお金を生むのではありません。
休むことで生まれる思考の余白が、将来のお金を生むのです。
社長が忙しいことと、会社が成長していることは別
社長が毎日現場を走り回っている会社は、一見すると活気があるように見えます。
しかし、社長が目の前の仕事に追われている間、
会社の未来を考える人がいなくなります。
来期の方針
幹部の育成
事業の選択と集中
利益構造の改善
資金配分
採用と教育
社長がいなくても回る仕組み
これらは、現場作業の合間では十分に考えられません。
社長にとって休むとは、遊ぶことではなく、
現場から離れて経営者の仕事をすることなのです。
社長の仕事は「処理」ではなく「意思決定」
社員ができる仕事を社長が抱えている限り、社長の時間は増えません。
社長にしかできないのは、次の意思決定です。
どこへ向かうかを決める
何をやめるかを決める
誰に任せるかを決める
どこにお金を使うかを決める
会社の基準を決める
まとめ
豊かになる人は、誰よりも長く働く人ではありません。
働き方を変えるために考え、学び、お金と知恵を正しく使える人です。
社長が現場で汗を流す時間を増やしても、会社の未来はつくられない。
社長が現場から離れ、考え、決め、仕組みをつくる時間こそが、将来の利益を生み出す。
今週、あなたが「考えるためだけ」に確保した時間は、何時間あったでしょうか。
そこが、経営のカンドコロです。

