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なぜ、汚いオフィスの会社は業績が伸びないのか?経営者が知るべき「環境整備」と「人間力」の正体
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なぜ、汚いオフィスの会社は業績が伸びないのか?経営者が知るべき「環境整備」と「人間力」の正体

 

近年、私たち中小企業を取り巻く環境は激変しています。

人材不足、働き方改革、そしてデジタル化の波。

多くの経営者が「生産性向上」や「効率化」を掲げ、

新しいツールや制度の導入に躍起になっています。

 

しかし、あえて言わせてください。

組織の土台が腐っていたら、どんな最新ツールを入れても会社は良くなりません。

組織がなんとなく緩んでいる、ミスが減らない、社員の覇気がない……。

もしそう感じているなら、今一度立ち返るべきは、

明治生まれの哲学者・教育学者である森信三氏が提唱した『現場再建の3原則』です。

 

これは単なる精神論ではありません。

現代の経営における「スピード」「環境」「人間関係」という

3つの資本を最大化するための、最強のマネジメント手法です。

 

今回は、私自身が実践し、多くの企業を再建へ導いてきた

この「3つの鉄則」について、現代的な解釈を加えてお伝えします。

 

時を守る ~信用と機会損失の話~

「時を守る」と聞いて、「遅刻をしない」程度に捉えていませんか?

経営者にとっての「時を守る」は、もっとシビアな意味を持ちます。

 

①相手の命(時間)を奪わない

会議の開始時間を守る、納期を守る。

これはビジネスの基本である「信用」の蓄積です。

時間を守れない会社に、良い取引先も良い人材も集まりません。

 

②即行即止

現代ビジネスにおいて「スピード」は最大の価値です。

「時を守る」とは、やるべきことを即座に実行することでもあります。

判断を先延ばしにする社長の下では、現場の空気も停滞します。

「あとでやる」は禁句。

 

この一瞬の遅れが、大きなチャンスを逃すことにつながります。

一瞬一瞬に集中することにより、チャンスや運、縁を掴み取る力が養われます。

時間を支配する者は、ビジネスを支配します。

ダラダラとした長時間労働ではなく、

決められた時間内で最大の成果を出す「密度の高い仕事」を求めていきましょう。

 

場を清める ~環境整備は最強の「戦略」である~

「場を清める」とは、

徹底的な環境整備(整理・整頓・清潔・礼儀・規律)のことです。

「掃除なんて業績に関係ない」と思う経営者もいるかもしれません。

しかし、断言します。

汚い職場で業績が良い会社を見たことがありません。

 

・物理的な効果:

モノを探す時間は、人生の無駄です。

徹底的に整理整頓されたオフィスは、業務効率を劇的に高めます。

 

精神的な効果(心の5K):

場を清める行為は、心を磨く行為です。

足元のゴミに気づける人間は、市場の微細な変化や、

顧客の小さな要望にも「気づく」ことができます。

 

・気づく人になれる
・心を磨く
・謙虚になれる
・感動の心をはぐくむ
・感謝の心が芽生える

 

 

これらは、AIには代替できない「人間力」そのものです。

毎朝15分の環境整備は、単なる掃除ではなく、

社員の感性を磨く「教育の時間」と捉えてください。

 

礼を正す ~心理的安全性とエンゲージメントの土台~

挨拶をする、名前を呼んで返事をする、笑顔で接する。

「礼を正す」とは、相手の存在を承認することです。

 

今、多くの企業で「心理的安全性」が叫ばれていますが、

その第一歩はこれです。

挨拶のない冷たい職場、返事のない一方通行のコミュニケーション……

そんな場所で、イノベーションや活発な議論が生まれるはずがありません。

 

・挨拶: 自分から心を開くスイッチ。
・返事: 情報を確かに受け取ったという完了の合図。
・笑顔: 私はあなたの敵ではないという最強のメッセージ。

 

社長であるあなたが、誰よりも大きな声で挨拶し、

誰よりも笑顔で社員に接していますか?

組織の風土は、トップの振る舞いそのものです。

 

「間抜け」な経営からの脱却

・時間
・空間
・人間

これら3つの「間(ま)」を整えること。

これが現場再建の本質です。

 

この3つの間がおろそかになっている状態を、

文字通り「間抜け(まぬけ)」と呼びます。

 

 

どんなに素晴らしい経営計画書を作っても、

どんなに高価なシステムを入れても、

この「3つの間」が抜けていれば、組織は砂上の楼閣です。

 

経営者が今日からやるべきこと

組織を変えるのに、大掛かりな予算は必要ありません。

必要なのは、社長であるあなたの「凡事一流」への覚悟だけです。

 

スケジュールの可視化と厳守 社長の予定こそオープンにし、

時間を厳格に管理する姿勢を見せてください。

 

環境整備の率先垂範 「掃除は社員にやらせるもの」ではなく、

社長が一番にゴミを拾ってください。

それが無言のメッセージとなります。

先手必勝の挨拶 社員が出社した時、目を見て自分から挨拶をする。

これだけで社内の空気は変わります。

 

「時を守り、場を清め、礼を正す」。

このシンプルかつパワフルな原則は、

現代の複雑な経営課題を解決する「大人のしつけ」であり、

最強のソリューションです。

 

まずは3ヶ月、騙されたと思って徹底してみてください。

現場の空気が変わり、社員の顔つきが変わり、

必ず業績という数字に跳ね返ってきます。

 

強い会社を作りたければ、まずは足元の「3原則」から。

さあ、今日から共に実践していきましょう。