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社員・部下の態度からわかる「仕事への姿勢」
目次
社員の「態度」で見抜け — 仕事への本気度は数字では測れない
多くの経営者は、社員の仕事ぶりを「成果」や「能力」「スキル」で判断しがちだ。
たしかに、それらは重要だ。だが、もっと根本的で、かつ会社の将来を左右するのは――社員の「態度」である。
このブログが伝えるのは、履歴書や実績、スキルよりも先に、目の前の社員の「姿勢」と「態度」を見るべきだ、というメッセージである。
経営計画書にある「態度」の定義 — 会社の基本は行動にある
私たちの経営計画書の冒頭に下記の「態度」という言葉が書かれている。
【 態度 】
長生きすればするほど『態度』というものが人生に及ぼす影響に益々思い知らされる。
私にとって、『態度』は事実よりも重要である。過去や学歴、お金、環境、失敗、成功、他の人の考え方や発言、行動よりも大事である。外見、才能、技術よりも大事である。
『態度』次第で、会社や組織、家族が作られることもあるし、崩壊することもある。
忘れてはならないのは、私たちは毎日その日に取る『態度』を選択できるということである。我々は過去を変えることはできない。人々の特定の行動パターンを変えることもできない。必然も変えられない。
変えられるものがひとつだけある。それが我々自身の『態度』である。
人生とは10%が自分の身に起こることで、残りの90%はそれに対してどう自分が反応するかで決まる。あなたにとってもこれは同じ。我々は自分の『態度』を自分で決めることができるのである。
『態度』とは、心の中の『姿勢』の現れであり、『姿勢』が反映された行動である。
社員の本気度――それは才能ではなく、日々の「態度」で示される。
この「態度」が、会社全体の文化や風土となり、未来をつくるのである。
姿勢 vs. 態度 ― 心の在り方が行動を決める
人の「心の姿勢」は見えない。
しかし、その姿勢は「態度」という形で必ず現れる。
たとえば、
・朝一番に会社に来て、机を整理する
・見えるところをきれいに保つ
・雑用でも進んで手をあげる
これらは、能力やスキルとは関係なく、「この会社を良くしたい」「誰のためでもなく自分のために働く」という姿勢のあらわれである。
逆に、いくら技術があっても、こうした「細かい配慮」や「率先」がなければ、組織としては成長しにくい。
「今日、自分がどう振る舞うか」を大切にする社員。それが会社を支える土台である。
なぜ「態度重視」が、中小企業で特に大事か
中小企業は、大企業ほど資源やブランド、制度で社員を囲い込めない。
だからこそ、社員の“人としての姿勢”が会社の命運を左右する。
大きな能力や華やかな実績がなくても、
・毎朝きちんと来る、
・決めた時間を守る、
・小さなことをコツコツやる、
――そんな社員が何人もいれば、会社は安定し、信頼を積み重ねられる。
逆に、能力だけに頼り、態度が伴わない社員に依存すれば、会社は不安定になりやすい。
中小企業にとって、「態度」は最大の資産である。
「態度」で見極めよ
社員の「態度」を見極めるために、経営者が意識すべき視点は次の通りである。
① 日常の小さな行動に注目する
たとえば、朝来たときに挨拶をする、落ちているゴミを拾う、汚れている場所をきれいにする。こうした心づかいや気配りは、スキルではなく「意志と姿勢」の表れである。
② 難しくないけど面倒なことを率先するかどうかを見る
誰もやりたがらない仕事――清掃、資料整理、雑務、クレーム対応。
それを率先してやる人は、会社を自分のもののように考えている。
こういう「縁の下の力持ち」こそ、人材の本質を見抜く鍵である。
③ 変化や困難に対して、まずやってみるかを観察せよ
新しい企画、苦手な顧客、難しい案件――。
こういう場面で、「どう動くか」を見れば、その人の本気度と会社に対する覚悟がわかる。能力以前に、「心構え」と「覚悟」で動く人材こそ、会社の未来を支える。
「態度を育てる」仕組み
社員の態度を高め、組織の土台にするために、経営者が取り組むべきことは以下の通りである。
・朝礼や終礼で、小さな行動や努力を声に出して称える
・雑務や地味な仕事も「会社を支える土台だ」と位置づけて扱う
・小さなことに気づく人、新しい挑戦をする人を正当に評価する
・単に成果だけを評価せず、態度、姿勢、成長意欲も査定項目に入れる
こうした仕組みを通じて、社員に「自分の態度が会社を変える」と実感させる。それが、強く、しぶとく、ぶれない会社の文化をつくる。
まとめ ― 態度は会社の未来を映す鏡
あなたの会社の未来を決めるのは、数字や戦略だけではない。
むしろ、社員一人ひとりの「態度」、そして「その積み重ね」が未来をつくる。
能力や実績だけでなく、毎日の小さな行動、小さな気配り、小さな覚悟――それらを大切にする。
それが、どんな逆境にも揺るがず、100年先まで続く会社の「強さ」となる。
社員・部下の「態度」を見抜く。そして、育てる。
これが、経営者の仕事の中の重要な一つである。それが、真の経営者の仕事である。