Q&A塾長Q&A

経営計画・戦略編

A:

経営計画そのものに意味がないのではありません。多くの場合「作って終わっている」ことが原因です。経営計画は社長が本気で考え、社員と共有し、日々の行動に落とし込んでこそ力を発揮します。会議や朝礼、面談の中で繰り返し使い「判断の基準」として活用することが重要です。仕組みとして回り始めたとき、経営計画は絵に描いた餅ではなく、会社を前進させる実践ツールに変わります。

A:

数字が苦手だからこそ、経営計画は立てるべきです。実は中小企業の社長で「数字が得意」と言える方は多くありません。100年塾に参加される社長も、最初は自社の数字を正確に把握できていないケースがほとんどです。だからこそ私たちは、数字が苦手な社長でも来期の計画・戦略・アクションプランを描ける独自の仕組みを用意しています。数字は才能ではなく、理解できる形に変えれば誰でも使える経営の道具です。

A:

多くの会社で起きているのは、社長の頭の中にある戦略が言語化されていないことです。社員に伝わらないのは能力の問題ではありません。社長自身が「なぜそれをやるのか」「どこを目指しているのか」を整理しきれていないケースがほとんどです。戦略を社内に浸透させるには、「言葉だけ」でなく「文字と数字」で見える形にすることが重要です。共有できる形に変えたとき、社員は初めて自分の行動に落とし込めます。

社員教育・人財育成編

A:

社員教育に時間やお金をかける余裕がないと感じる会社ほど、実は社員教育が必要な状態です。教育を後回しにすると、社長が現場に張り付き続けることになり、結果として時間も利益も失っていきます。社員教育はコストではなく、将来の負担を減らすための投資です。少しずつでも仕組みとして育成に取り組むことで、社長の時間が生まれ、会社は次の成長ステージに進めるようになります。

A:

「育てた社員が辞めるのが怖い」と感じる社長はとても多いです。しかし本当に怖いのは、育てていない社員が会社に残り続けることです。成長できる環境がある会社には、人は自然と集まり、定着します。教育は離職を防ぐためのものではなく、会社の価値を高めるためのものです。人が育つ仕組みを持つ会社こそが、長く選ばれ続ける強い組織になります。

組織づくり・仕組み編

A:

社長がいないと会社が回らない原因の多くは、業務が人ではなく「個人」に紐づいていることです。属人化を一気に無くそうとすると失敗します。まずは社長や特定の社員しかできない仕事を洗い出し、「マニュアル」や「チェックリスト」などに言語化することから始めてください。完璧なマニュアルは必要ありません。7割の完成度で共有し、運用しながら磨く。この積み重ねが、社長不在でも回る仕組みをつくります。

人事評価・報酬制度編

A:

人事評価制度は、会社が小さいからこそ必要です。人数が少ない会社ほど、社長の感覚や印象で評価が決まりやすく、不満や誤解が生まれやすくなります。評価制度の目的は査定ではなく、「何を頑張れば評価されるのか」を明確にすることです。基準が見えることで、社員は安心して成長に集中できます。シンプルでも構いません。会社の方向性を揃えるための共通言語として、人事評価制度は大きな力を発揮します。

A:

評価制度そのものが不満を生むのではありません。不満が生まれるのは、評価の基準が曖昧なまま運用されるときです。制度を導入する目的は、社員を縛ることではなく、「何を大切にしている会社なのか」を伝えることにあります。基準や考え方を丁寧に共有し、対話を重ねることで、評価は納得感に変わります。評価制度は不満の原因ではなく、信頼関係をつくるための道具です。

利益・資金・銀行編

A:

売上があってもお金が残らない原因は、利益と資金の違いを整理できていないことにあります。多くの社長は「売上」を追いかけますが、実際に会社を守るのは「現金」です。人件費や固定費、返済の流れを把握せずに売上だけが伸びると、資金はむしろ減っていきます。大切なのは、売上ではなく「いくら残るか」を基準に経営を考えることです。数字の見方が変わると、経営の判断も大きく変わります。

A:

利益を出すことに罪悪感を持つ必要はありません。売上は「お客様からの投票権」です。価値があると評価された結果にすぎません。利益は社長のためだけのものではなく、社員の成長や待遇、会社の未来に再投資するための原資です。利益を出せない会社は、挑戦も守りもできなくなります。堂々と利益を出し、より良い価値を提供し続けることが、経営者の責任です。

事業継承と次世代経営編

A:

親子・親族経営では、立場や感情が絡み合い、本音を言えない問題が必ず生まれます。身内だからこそ遠慮し、身内だからこそこじれるケースも少なくありません。こうした問題は、当事者だけで解決しようとすると限界があります。だからこそ、第三者の視点が必要です。利害や感情から一歩離れた存在が入ることで、議論は整理され、前に進めるようになります。事業承継は一人で抱え込むものではありません。

A:

先代のやり方を変えることに、不安を感じる後継社長は多いです。しかし大切なのは、先代を否定することではありません。受け継ぐべきは想いや理念であり、やり方は時代やお客様に合わせて変わっていくものです。お客様第一主義を本気で実践すれば、サービスや仕組みが変化するのは自然な流れです。変えるべきは手段、守るべきは軸。その判断基準を持つことが、次世代経営者の役割です。

A:

次世代経営者として大切なのは、無理に先代の真似をしないことです。人は自分らしく生きることで、力を最大限に発揮できます。「自分の色」とは、無理に作るものではなく、価値観や判断基準、日々の行動の積み重ねの中で自然と表れるものです。先代から学ぶべきものは学びながらも、自分の言葉で語り、自分の判断で決める。その姿勢こそが、周囲から信頼される次世代経営者をつくります。