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野村克也の名言「無視・賞賛・非難」に学ぶ社員の育て方
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野村克也の名言「無視・賞賛・非難」に学ぶ社員の育て方

 

「無視・賞賛・非難」

 

このプロセスを通じて、人は成長していく。

各ステージには乗り越えなければならない壁があり、

その壁を乗り越えられるかどうかが、常に試されている。

 

この言葉は、プロ野球で戦後初の三冠王に輝き、

4球団で監督を務めた名将・野村克也氏の言葉として広く知られている。

「三流は無視、二流は称賛、一流は非難される」というのが、その骨子だ。

この考え方は、野球界だけでなく、経営や社員教育にもそのまま当てはまる。

今日は、この「無視・賞賛・非難」という3つのステージを、

社員教育という切り口であらためて掘り下げてみたい。

『無視』によって三流は育つ

仕事をしていれば、自分なりに一生懸命頑張っていても、

誰も振り向いてくれない、評価されない、

自分という存在が認められないという感覚を覚える時がある。

 

新人の頃、提案した企画がまともに検討されずに終わる。

意見を出しても、その場で流されてしまう。

同期はどんどんチャンスを与えられているのに、自分だけ声がかからない。

このような「無視」にも似た感覚は、誰にとっても辛いものだ。

 

しかし、違う観点から考えてみれば、「無視」は「門前払い」とも言える。

まだ入口にすら立てていないだけのこと。

だから、まずは自分の実力不足を謙虚に、素直に認めなければならない。

 

その上で、「絶対振り向かせてやる!」と奮起して、しぶとく行動し続ける。

このような「粘りや継続」を続けた人にだけ、スポットライトが当たる時が訪れる。

 

経営者や上司の側も、この「無視」の期間をただの放置にしてはならない。

見ていないようで見ている、という緊張感を保ちながら、

相手が自ら這い上がってくるのを待つ姿勢が求められる。

安易に手を差し伸べすぎれば、粘り強さという最も大切な資質を育てる機会を奪ってしまう。

 

『無視』によって、あなたの粘り強さが試されている。

『賞賛』によって二流は育つ

『賞賛』は、受けないよりも受けた方がいいに決まっている。

二流の社員はまだまだ器量が小さく、成功体験も少ない。

そんな社員は、「賞賛」しながら伸ばす方が上手くいく。

褒められることで自信がつき、次の挑戦への一歩を踏み出せるようになる。

これ自体は、悪いことでも何でもない。

 

しかし、この「賞賛」には裏の顔がある。

賞賛によって、その人の「謙虚さ」が試されているのだ。

 

謙虚さを忘れ、天狗になってしまい、大失敗をしてしまう。

謙虚さを忘れ、わがままを引き出し、傲慢さを増長させてしまう。

褒められた瞬間は気持ちがいいが、

その心地よさに酔いしれてしまった人間から、成長は止まっていく。

 

一時的な「賞賛」に惑わされることなく、

自分がやるべきことを迷いなくやりきることだ。

賞賛されている自分ではなく、

賞賛される前と変わらない自分でい続けられるかどうか。

そこに、二流から抜け出せるかどうかの分岐点がある。

 

『賞賛』によって、あなたの素直さ・謙虚さが試されている。

『非難』によって一流は育つ

成長すればするほど、成功すればするほど、

脅威を感じる人、妬む人が増え、非難や中傷、批判などが降りかかってくる。

 

これは避けられない現象だ。

組織の中心を担うような存在になれば、目立つ分だけ叩かれる対象にもなる。

自分のことを落としにかかる力を跳ね除け、

しぶとく自分を貫くことができるかどうかが、一流になれるか否かの重大な分岐点となる。

 

この「ふるい」とも言える分岐点が、その人が抱く志の強さを選別している。

結局は、自分のやっていることに「覚悟」のある人こそが、この「非難」に負けない人だ。

 

だから「賞賛」されている間は一流ではなく、

まわりから「非難」されるようになってこそ一流と言える。

非難とは、無視できない存在になった証でもある。

すべての非難を真に受ける必要はない。

しかし、その中に自分を成長させるヒントが隠れていることもある。

感情的に反発するのではなく、一度受け止め、

必要な部分だけを取り入れる冷静さも求められる。

 

『非難』によって、あなたの覚悟・志が試されている。

まとめ:3つの壁は、それぞれ違う資質を試している

「無視」「賞賛」「非難」。

この3つのステージは、単なる周囲の反応の変化ではない。

それぞれが、その人の異なる資質を試す壁になっている。

 

「無視」は粘り強さを。 「賞賛」は謙虚さを。 「非難」は覚悟を。

 

社員教育において大切なのは、

目の前の社員が今どのステージにいるのかを見極めることだ。

無視されて腐っている社員には、粘り強く続ける意味を伝える必要がある。

賞賛されて浮かれている社員には、謙虚さを取り戻すきっかけを与える必要がある。

非難にさらされて心が折れかけている社員には、

その非難こそが一流への通過点であることを教える必要がある。

 

野村克也氏が、恩師・鶴岡一人監督から受け継いだこの考え方は、

時代が変わっても色褪せない。

社員がどのステージで壁にぶつかっているのかを見抜き、

その壁を乗り越える手助けをすること。

それこそが、経営者や上司に求められる本当の社員教育である。